【11月23日 AFP】メキシコ国防省は22日声明を発表し、米国との国境に近いバハカリフォルニア(Baja California)州ティファナ(Tijuana)で18日、メキシコ軍が捜索を行った際、車の中から宝石やドラッグと一緒に、現金1500万ドル(約11億5500万円)を発見していたことを明らかにした。メキシコ最大の麻薬密売組織のものだと同省では推測している。

 発見された現金を報道陣に公開した同省高官は、メキシコの重要指名手配犯の1人である「エル・チャポ」(El Chapo)ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)容疑者が率いる犯罪組織が使用している家屋へ運ばれようとしていたものとみられると説明した。

 メキシコ軍の捜索作戦の際に発砲はなく、逮捕された者もいなかった。現金と一緒にコカイン3キロと武器なども押収された。

 メキシコ国内で押収された現金としては、2007年に中国人実業家の住居から発見・押収された2億700万ドル(約160億円)が最高で、次いで2008年に軍が北西部シナロア(Sinaloa)州の州都クリアカン(Culiacan)で軍が発見した2620万ドル(約20億円)が多く、今回の金額はメキシコ史上3番目だという。(c)AFP

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