【11月22日 AFP】国連(UN)の水と衛生に関する独立専門家、カタリーナ・デ・アルブケルケ(Catarina de Albuquerque)氏は21日、西アフリカ・セネガルの貧困層の水への出費は、同国の富裕層に比べて最大で4倍も多いと指摘した。

 同国を7日間の日程で視察したアルブケルケ氏が、首都ダカール(Dakar)での会見で述べた。同氏はセネガル政府に対し、水および衛生面への予算配分が「不十分」だとして、積極的に投資するよう要請した。

 アルブケルケ氏によると、水道のない地域に住む貧困層の中には、月収の20%を水に費やしている世帯もあった。国際的に妥当とされている月収に占める水道代の割合は、3~7%だという。

 水への出費がかさむと、結果的に、保健や教育といった優先事項への出費が抑制されてしまう。

 一方で同氏は、セネガル政府の近年の努力により、水道普及率が2008年の69%から2010年の87.2%へ著しく増加したと指摘した。(c)AFP