【11月21日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領が、汚職で有罪になった公務員を処刑したくて「ときどき、うずうずする」とのジョークを飛ばしたと、複数のロシアの通信社が19日、伝えた。

 メドベージェフ大統領は、訪問先のロシア・バシコルトスタン共和国で、「効果的な」汚職撲滅対策の実施を主張。「刑罰の厳しさがわれわれにとって最重要議題だったことはない。もちろん、他の国々では公務員を公衆の面前で銃で処刑することもあるが、われわれの社会はそうではない」と述べた後、「でも、時々そういうことがしたいと、うずうずすることがある」と語った。

 メドベージェフ大統領は、汚職対策を主要政策の1つに掲げていたが、十分な成果を上げることができなかったことを認めている。

 2008年から大統領職にあるメドベージェフ氏は、来年3月の大統領選挙でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相に大統領職を譲ることで合意。現在は来月の総選挙に向けて選挙活動を行っている。(c)AFP

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