【11月10日 AFP】メキシコ・ゲレロ(Guerrero)州アカプルコ(Acapulco)の刑務所でこのほど、売春婦19人、マリフアナ2袋、闘鶏用のおんどり100羽が見つかった。州警察の麻薬取締班が7日公表した。

 警察発表によると、60人ほどの受刑者をより警備の厳重な別の刑務所に移送するため、6日夜から7日朝にかけて500人の捜査官が所内を抜き打ちで点検したところ、売春婦やおんどりを発見した。また、男性受刑者の収容区画に6人の女性受刑者がいたほか、鋭利な武器、2羽のクジャク、プラズマテレビなど高価な物品も次々と見つかったという。現在、持ち込まれたルートなどを警察が捜査しているという。

 ゲレロ州は、北部のチワワ(Chihuahua)州、ヌエボレオン(Nuevo Leon)州に次いでメキシコ国内で3番目に殺人の多い州。地元紙の10月の集計によれば、今年は1~9月で既に1348人が殺害されている。

 一方、メキシコの刑務所は定員をはるかに超える収容者であふれ、汚職や暴動、殺人、脱獄が絶えない。(c)AFP