ロシア、火星探査機打ち上げ 衛星の土壌採取目指す
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【11月9日 AFP】ロシアの火星探査機「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)」が9日未明、カザフスタンのバイコヌール(Baikonur)宇宙基地からゼニト2SB(Zenit-2SB)ロケットで打ち上げられた。所要3年間の火星往復飛行で、世界で初めて火星の衛星の土壌を地球に持ち帰ることを目指す。
フォボス・グルントは、まず、地球周回軌道に投入された。数時間以内に火星に向けて進路を変更する予定。計画通りに進めば、来年には火星の軌道に乗り、再来年の2013年には着陸船が衛星フォボスの土壌サンプルを50グラム採取し、2014年8月に地球に帰還する。
惑星探査に成功すれば、ソ連崩壊後では初めてとなる。
中国との歴史的な宇宙協力のもと、フォボス・グルントは中国初の火星探査機「蛍火1号(Yinghuo-1)」も搭載しており、蛍火1号は火星軌道に投入されたあと独自に火星を探査することになっている。
火星最大の衛星フォボスは、火星から半径1万キロ以内の軌道を回っており、太陽系内では惑星に最も接近した衛星と考えられている。今回の観測で太陽系内の惑星の起源に関する謎が解明されることが期待されている。(c)AFP/Stuart Williams
フォボス・グルントは、まず、地球周回軌道に投入された。数時間以内に火星に向けて進路を変更する予定。計画通りに進めば、来年には火星の軌道に乗り、再来年の2013年には着陸船が衛星フォボスの土壌サンプルを50グラム採取し、2014年8月に地球に帰還する。
惑星探査に成功すれば、ソ連崩壊後では初めてとなる。
中国との歴史的な宇宙協力のもと、フォボス・グルントは中国初の火星探査機「蛍火1号(Yinghuo-1)」も搭載しており、蛍火1号は火星軌道に投入されたあと独自に火星を探査することになっている。
火星最大の衛星フォボスは、火星から半径1万キロ以内の軌道を回っており、太陽系内では惑星に最も接近した衛星と考えられている。今回の観測で太陽系内の惑星の起源に関する謎が解明されることが期待されている。(c)AFP/Stuart Williams