【11月9日 AFP】中国当局は4日、動物飼料などを使った偽の薬剤を製造、販売していた組織を摘発し、容疑者114人を逮捕したほか、偽造錠剤6500万個以上を押収したと発表した。

 中国では最近、当局が業界の監視を強めると約束したにもかかわらず、偽造薬剤の流通が収まらず、管理不足と当局者の汚職を批判する市民の声が高まっていた。

 中国公安部は声明で、約1000人の警察官を動員し、偽造薬剤を製造・販売する薬局や施設など117か所を一斉摘発したと述べた。4か月にわたる捜査の末の摘発だった。警察によると、偽造組織は、使用期限の切れた薬剤を再利用したり、動物飼料などの危険な成分を使って、錠剤を製造していたという。

 公安部は「偽造薬剤の色や重量などを本物と似せるために、鉄粉や(抗不安薬に使われる)ジアゼパムなどを調合していた。これらは患者に大きな被害を及ぼすものだ」と述べた。偽造薬剤の大半は、郊外や地方の病院や薬局に販売されていた。偽造組織は新聞や雑誌、特にインターネットを使って製造した薬剤の宣伝をしていたという。

 偽の薬剤を服用したことによる被害者の有無や、一斉摘発の日時などは明らかにされていない。(c)AFP