【11月7日 AFP】中国当局から追徴課税の支払いを命じられた中国の芸術家、艾未未(アイ・ウェイウェイ、Ai Weiwei)氏は7日、支援者らから総額400万元(約4800万円)の寄付金が届けられたことを明らかにした。中には、紙幣を紙飛行機の形に折って自宅の庭に投げ込む人もいたという。

 艾氏は今年4月、脱税容疑で拘束され、約3か月後に保釈された後、1500万元(約1億7900万円)に上る追徴課税の支払いを命じられた。支払い期日は11月15日。これに対し、艾氏を支援する寄付の運動が4日に始まり、これまでに1万人以上から寄付金が届けられたという。

 艾氏はAFPの取材に「今日(7日)までにおよそ400万元を受け取った」と述べ、「たった今、郵便局から連絡があり、776件の現金送金があると告げられた。取りに行かなければならない」と語った。

 だが、7日付の国営紙・環球時報(Global Times)は、追徴課税を支払うための寄付金を受け取ったことで、艾氏に「違法な資金集め」の容疑がかけられる可能性もあると報じた。

 支援者らはインターネットや銀行振り込みなどで艾氏に寄付金を送金している。中には、現金を壁越しに自宅の庭に投げ入れる人もいるという。「毎朝、庭に投げ込まれる金を拾わなくちゃならない。ときには、紙飛行機や紙の船に折られた紙幣が飛んでくる」と、艾氏は語った。(c)AFP

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