【10月31日 AFP】シンガポールの通信最大手シンガポールテレコム(Singapore TelecommunicationsSingTel)は、米アップル(Apple)のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone 4S」に搭載された音声アシスタント「Siri(シリ)」のライバルアプリ「DeF!ND」を開発したと発表した。この新アプリはシンガポールでの成功が約束されている――なぜならば、シンガポールなまりの英語「シングリッシュ」を理解できるからだ。

 アップルが今月最新のiPhoneを発表したとき、話題の中心は「Siri」だった。Siriに質問を投げかければ、Siriは、順路を伝えたり、アドバイスをしたりしてくれる。

 だが、新型iPhoneが発売されて以降、Siriにまったく見当違いの返答をされたり、Siriに何を言っているか理解できないと言われたりしたとの報告が続出している。

 動画サイト「ユーチューブ(YouTube)」には、日本のiPhone 4Sユーザーが、強いなまりのある英語でSiriに質問を投げかけたところ、Siriに間違って理解される様子を収めた動画が投稿され、インターネットで話題を呼んだ。

■「シングリッシュ」認識する地元アプリ

 シンガポールテレコムによれば、同社の新アプリDeF!NDならば、「シングリッシュ」独自のなまりやシンガポール特有な名前や地名も理解できるのだという。DeF!NDは27日午前0時に発表された。

 シンガポールテレコムのアレン・リュー(Allen Lew)最高経営責任者(CEO)は「DeF!NDには、地元の言葉を理解できるというユニークな特徴がある。アップル(のiPhone)のような国際デバイスに搭載された音声認識エンジンにはできないことだ」と述べた。

「Siriを含むさまざまな音声認識システムを試してみた。シンガポールの発音はかなり特徴的なので、世界共通の音声認識システムではわれわれの発音のニュアンスを拾うことができないのだ」とリュー氏は付け加えた。

 DeF!NDは「近いうちに」アップルのiTunesと米グーグル(Google)のアンドロイド(Android)プラットホームで、無料で提供される予定だ。(c)AFP