【10月26日 AFP】ソマリアで地雷撤去作業や地雷の危険性に関する教育などを行っているデンマークのNGO「Danish Demining Group」は25日、スタッフ3人が武装集団に誘拐されたと発表した。

 スタッフのソマリア人男性、米国人女性、デンマーク人男性は、同団体が2007年から活動しているソマリア中部ガルカイオ(Galkayo)で誘拐されたという。

 ガルカイオは北部プントランド(Puntland)および一方的に独立を宣言した中部ガルムドゥグ(Galmudug)州との境界にあり、前月には敵対する政治組織あるいは氏族集団の間で激しい戦闘が発生している。

 デンマークのVilly Soevndal外相は、政府は状況を注視していると述べた一方で、誘拐犯との交渉には至っていないことを明らかにした。

 ソマリアは、支援団体にとっては世界で最も危険な国の1つだ。過去にも、スタッフが身代金目当ての武装集団に誘拐される事件が何件か起きている。

 また、隣国ケニアでは、この数週間に観光客ら外国人女性4人が武装集団に誘拐され、ソマリアに連れ去られている。ケニアは前週、イスラム過激派組織アルシャバブ(Shebab)が事件に関与していると見て、攻撃のためソマリアに軍を派遣した。アルシャバブは関与を否定している。(c)AFP