【10月25日 AFP】コーヒーは、特に女性において、最も一般的な皮膚がんである基底細胞がんの予防に効果的に働く――。この新たな証拠が、米ボストン(Boston)で開催中の米がん学会(American Association for Cancer Research)のがん予防研究国際会議で24日発表された。

 米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women's Hospital)と米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)の研究チームは、同病院が1984年6月~2008年6月に看護師7万2921人に行った健康調査と、同大学院が1986年6月~2008年6月に医療従事者3万9976人に行った健康調査のデータを分析した。

 皮膚がんを発症した人のうち最も多かったのは基底細胞がん(BCC)で、2万2786人が発症した。

 カフェイン入りコーヒーを1日に3杯以上飲んでいた女性のBCC発症リスクは、月に1杯程度の女性より20%低かった。

 なお、男性の場合は同9%低かった。

 ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のFengju Song研究員は、「われわれの研究は、コーヒーの消費がBCCを予防する上で重要な選択肢になりうることを示している」と話した。

 なお、コーヒーを飲むことの効果は、皮膚がんでBCCに次いで多い扁平上皮がんやメラノーマ(悪性黒色腫)では見られなかった。

 BCCは非黒色腫皮膚がんで、米国のがんの患者数では最も多い。米国がん協会(American Cancer Society)によると、皮膚がんの75%がBCCだという。(c)AFP

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