【10月25日 AFP】オーストラリア西海岸沖の島で22日、ダイビングをしていた米国人男性がサメに襲われて死亡した事件を受け、同国当局は23日現在、このサメの追跡、捕獲作戦を行っている。

 パース(Perth)沖にあるロットネス島(Rottnest Island)近くの海で22日、4か月ほど前から就労ビザで同国に滞在していた米テキサス(Texas)州出身のジョージ・トーマス・ウェインライトさん(32)が、ダイビング中に体長3メートル程度と思われる白いサメに襲われた。地元メディアによると、ウェインライトさんはプロのダイバーだった。

 目撃者によると、海面にいっせいに泡がたったと思うと、残忍な襲われ方をし、傷だらけになったウェインライトさんの体が浮き上がったという。西海岸沖でサメに襲われて死亡したのは、ここ2か月で3人目。

 水産当局によると、ただちにこのサメに対する殺処分命令が出され、襲撃現場周辺の海中には捕獲するために餌を付けた仕掛けが配置された。同地域の浜辺はすべて閉鎖された。

 ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州のコリン・バーネット(Colin Barnett)州首相は「サメの数が増えていることを示す証言はたくさんある」と述べ、殺処分の他にも巡視や空からの監視の拡充、網による海浜の防護、漁業者に対するサメの捕獲認可の拡大などを検討すると述べた。

 ノーマン・ムーア(Norman Moore)水産相は、殺処分は最終的な手段だが、人命に対する脅威と考えられるサメはすべて捕獲し、殺処分して構わないというより強硬な指針を新たに示した。

 ムーア水産相はサメによる犠牲が拡大していることに懸念を示した一方で、サメは「生まれつきの捕食者」であり、実際的な対処法がほとんどないと述べ、「漁業関係者やダイビングをする人びとの多くは、海洋生物の生態系について理解があり、サメがその最上位の捕食者であることを知っていると思う」と、自衛の必要性を呼びかけた。(c)AFP/Amy Coopes