【10月14日 AFP】ウクライナの国家保安庁(SBU)は13日、「オレンジ革命(Orange Revolution)」の立役者の1人で、職権乱用罪で今週11日に禁錮7年の有罪判決を下されたユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相に対し、別の横領容疑での捜査を開始したと発表した。

 SBUのイワン・デレビヤンコ(Ivan DerevyankoIvan)捜査主任が報道陣に語ったところによると、新たな捜査はティモシェンコ前首相がエネルギー大手「ウクライナ統一エネルギー・システム(United Energy Systems of Ukraine)」の社長だった90年代に、4億500万ドル(約310億円)を横領した疑いをめぐるもの。ティモシェンコ前首相の盟友で90年代後半に首相を務めたパブロ・ラザレンコ(Pavlo Lazarenko)氏も捜査対象だという。ラザレンコ元首相は現在、横領とマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で米国で刑に服している。(c)AFP

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