【10月9日 Relaxnews】「プロバイオティクス」に基づきヨーグルトが究極の機能性食品としてもてはやされて久しいが、子どもたちの健康にはどの程度、効果があるのだろうか。

 前週、米小児科専門誌「ペディアトリクス(Pediatrics)」に発表された米国小児科学会(American Academy of PediatricsAAP)の新たな研究によると、子どもの食生活に「善玉菌」を補う効能はあると考えられ、有害性は全くない。たとえば下痢をしている子どもなら、プロバイオティクスによって症状を改善させることが期待できる。ただ、効果のほどは限定的だという。

 これまでの研究では、過敏性腸症候群などの腸疾患がある子どもにおけるプロバイオティクスの効果の是非について、見解は割れていた。

 だが、今回のAAPの研究によると、便秘の子どもにおけるプロバイオティクスの効果を示す証拠は見つからなかったという。研究を行ったフランク・グリーア(Frank Greer)氏は「得られた証拠から考えて、無理して子どもにプロバイオティクスを与える必要はないと断言できる」と、健康ニュースサイト「MyHealthNewsDaily」に語った。

 同氏によると、「子どもたちが5種類の異なるプロバイオティクスを含むヨーグルトを食べたとしても、食べるのを止めたとたんに」体内の細菌は通常状態に戻ってしまうのだという。(c)Relaxnews/AFPBB News