【10月8日 AFP】米国がアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に対する戦争を始めてから7日で10年となった。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、「10年前のきょう、9/11のテロリストの攻撃への対応として、わが国はアルカイダ(Al-Qaeda)とアフガニスタンでアルカイダを保護していたタリバンへの戦いに突入した」と語った。

 さらにオバマ大統領は「われわれが共有する安全と自由のために、アフガニスタンで究極の犠牲を払った米国の1800人近くの愛国者と、同盟国ならびにアフガニスタンの多くのパートナーたちの記憶をわれわれはたたえる」と述べ、アフガニスタンで命を落とした人たちに哀悼の意を表した。

 タリバンがアルカイダの最高指導者だったウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の引き渡しを拒んだことから米国は2001年10月7日、不朽の自由作戦(Operation Enduring Freedom)を開始。アフガニスタンの首都カブール(Kabul)などを空爆し、攻撃開始から数週間でタリバン政権は崩壊した。

 米ブラウン大学(Brown University)の研究者は、これまでにアフガニスタンと諸外国の軍、民間人、武装勢力などの少なくとも3万3877人が死亡したと話している。米国防総省によると、米軍では1788人が死亡し、1万4342人が負傷した。(c)AFP/Susan Stumme