【10月4日 AFP】2007年にイタリアで英国人留学生メレディス・カーチャー(Meredith Kercher)さん(当時21)が殺害された事件で、同国中部ペルージャ(Perugia)の裁判所は3日、殺人罪で禁錮26年の実刑判決を受け控訴していた米国人の元留学生アマンダ・ノックス(Amanda Knox)被告(24)に対し、無罪評決を下した。

 11時間の陪審評議のあと、裁判官は無罪を言い渡した。ノックス被告はすすり泣き、傍聴していた両親も涙を流した。無実を晴らすための4年間の法廷闘争は、ノックス被告の劇的な勝利に終わった。

 また、同じく殺人罪で禁錮25年の判決を受け控訴していた被告の元交際相手、ラファエル・ソレシト(Raffaele Sollecito)被告も無罪を言い渡された。

 一方、カーチャーさんの遺族はぼうぜんとした様子で椅子から動かなかった。

 ノックス被告は同日中に釈放され、家族と再会した。4日にイタリアを離れる予定だ。

■事件の経緯

 カーチャーさんは07年、ノックス被告とシェアしていたコテージのベッドルームで、血だらけの半裸死体で発見された。体にはナイフの刺し傷やあざが無数にあり、性的暴行を受けた形跡もあった。

 検察側は一審で、ドラッグに関連した殺人事件だと主張し、ノックス、ソレシト両被告に終身刑を求刑。両被告は、事件当日の夜はソレシト被告の自宅にいたとして無罪を主張。共犯者とされるルディ・グエデ(Rudy Guede)被告は事件現場のコテージにいたと陳述したが、事件への関与は否定した。

 一審で禁錮16年の実刑判決を受けたグエデ被告は、控訴をあきらめ、現在服役中だ。(c)AFP/Ella Ide

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