【10月3日 MODE PRESS】チャールズ英皇太子が提唱するウール産業活性化プログラム「キャンペーン・フォー・ウール(THE CAMPAIGN FOR WOOL)」の日本向けキックオフ・イベントが3日、東京・千代田区の在日英国大使公邸で開催された。
 
 厳しいビジネス環境に置かれた牧羊業界の振興を目的とした「ザ・キャンペーン・フォー・ウール」は、2010年に英国でスタート。約120の参 加企業がウール商品の促進イベントや展示会を開催し、大きな成功を収めた。2年目を迎えた今年は、日本をはじめ、オランダ、ドイツ、米国など世界の主要都市で実施。日本国内では、三越伊勢丹をはじめとした協賛百貨店・小売店でウール商品のプロモーションを展開していく。
 
 キックオフ・イベントに出席したIWTO(国際羊毛繊維機構)のピーター・アクロイド(Peter Ackroyd) プレジデントは「ウールは、生分解性があり、地球にも優しい唯一無二の繊維。環境問題に関心を持ち、サステナブルなライフスタイルを待ち望む消費者にとって“未来の選択肢”だと強く信じている」と挨拶した。
 
 その後、大使公邸の中庭で「ダックス(DAKS)」や「ヴィヴィアン・ウェストウッド(Vivienne Westwood)」などの英ブランドのウール製品を着用したモデルと、特製ウールウェアに身を包んだ本物の羊がファッションショーを開催。晴れ渡る青空の下堂々としたウォーキングを披露すると、集まった招待客から拍手が沸き起こった。(c)MODE PRESS

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