【10月3日 AFP】(一部更新、写真追加)2011年のノーベル医学生理学賞(Nobel Prize for Medicine)が、免疫システムの研究で米国のブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)氏、ルクセンブルクのジュール・ホフマン(Jules Hoffmann)氏、カナダのラルフ・シュタインマン(Ralph Steinman)氏に授与されることが決まった。

 選考委員らは声明で「ことしのノーベル賞受賞者らは、免疫システムの活動の基本原理を解明し、免疫システムの理解に革命をもたらした」と述べ、がんなどの治療における新しい可能性を開いたと指摘した。

 免疫は身体に備わっている複雑な防御システムで、外部から体内に病原菌やウイルスが侵入したときに抗体やキラー細胞を活性化させる分子を放出するなどの働きをする。免疫を深く理解することは新薬の開発やぜんそくやリウマチ性関節炎、クローン病など、免疫が関係する病気を緩和させる上で非常に重要だ。

 ボイトラー氏とホフマン氏は免疫反応システムの最初のステップを発動させる受容体タンパク質を発見した。シュタインマン氏は、免疫システムが体外から入ってきた有害な微生物を識別して攻撃することを可能にする樹状細胞を発見した。

 ボイトラー氏とホフマン氏は賞金1000万クローナ(約1億1000万円)の半分を分け合い、シュタインマン氏が残りの半分を受け取る。授賞式は、1896年にアルフレド・ノーベル(Alfred Nobel)が亡くなったのと同じ12月10日に、スウェーデンのストックホルム(Stockholm)で行われる。(c)AFP