【10月4日 AFP】台湾北部の基隆(Keelung)港付近で3日、パナマ船籍の貨物船が座礁し、乗員4人が死亡、6人が行方不明となっている。乗員11人は救助された。

 1万1500トンの貨物船は高波の中、真っ二つになった。275トンの原油を積載していたことから、原油が流出したおそれがあり、環境への懸念も広がっている。

 台湾の救急当局によると、中国福建(Fujian)省に向けて基隆を出港した「Jui Hsing」号は、直後の3日早朝に救難信号を発していた。

 事故では台湾の2人、ミャンマーとインドネシアの各1人が死亡した。行方がわからなくなっている6人も、台湾とミャンマー、インドネシアの出身だという。

 台湾の環境保護当局は、海岸線約1キロにオイルフェンスを設置するよう命じたという。「どれほどの原油が流出したかはまだ分かっていない」と当局者は述べた。(c)AFP