【10月3日 AFP】デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相率いる与党・保守党の党大会が開幕した英イングランド北西部マンチェスター(Manchester)で2日、政府の歳出削減政策に抗議する労働組合主導のデモが行われ、警察発表で約3万5000人が参加した。

 英労働組合会議(Trades Union CongressTUC)は、「失業率増加や生活水準の低下、そして景気停滞をもたらしている連立政権の賃金凍結、歳出削減、公共サービスへの攻撃という破滅的な政策に反対を表明するため、TUCはデモ行進と集会を主催する」と述べた。

 TUCが「雇用・成長・公正というもう1つの選択肢」を追求する集会と位置づけた抗議デモには 主要な公共部門の労働者や左派活動家ら参加し、参加者たちは「団結と闘争を」と書かれたプラカードを掲げた。

 英最大の公務員労組PCSPublic and Commercial Services)の代表、マーク・サーワトカ(Mark Serwotka)氏は集まった群衆に対し、複数の労組が呼びかけている11月30日の大規模なストライキでは、国全体が団結するだろうと語った。

 警察によるとデモ参加者50人ほどが市庁舎前で抗議の座り込みを行ったが、行進は穏やかで逮捕者はなかった。(c)AFP