【10月3日 AFP】パリ市で2日、公営の電気自動車貸出制度「オートリブ(Autolib)」の試験運用が始まった。同市の自転車貸出制度をモデルとしたもので、同種のサービスとしては世界最大規模となる見通し。

 試験運用は2か月間。10か所あまりの発着場で、約60台の電気自動車を貸し出す。12月5日には250台、2012年6月までには全国46自治体で計2000台が配備される予定だ。

 パリ市のアニック・ルプティ(Annick Lepetit)助役は、サービス立ち上げにあたり、「これは公共交通とタクシーを補完するサービスとなるだろう。目的は利用できる移動手段を拡充することだ」と話した。

「ブルーカー」と呼ばれる4人乗りの電気自動車は、1回の充電で250キロの走行が可能。利益を上げるためには8万人の利用が必要と試算されている。年間契約者には月額12ユーロ(約1200円)の低価格でサービスを提供し、利用者獲得を狙う。

 自動車貸出制度は既にニューヨーク(New York)やオランダの複数の都市で導入済みだが、オートリブは全てが電気自動車である点が新しい。(c)AFP