【9月26日 AFP】ブラジルで、61歳の女性の妊娠を機に、高齢出産の上限年齢をめぐる論争が広がっている。

 日刊紙オ・グロボ(O Globo)によると、既に閉経を迎えていたこの女性は、38歳の男性と結婚。夫婦ともに子どもを望んだことから、卵子提供を受けて初めての子を妊娠し、11月に出産予定だという。妊娠前の健康診断の結果は非常に良好だったという。生まれてくる娘には、卵子提供による出産だったことは明かさないつもりだそうだ。

 ブラジルにおける高齢女性の出産は、これが初めてではない。最近では9月9日に、夫が88歳という52歳の女性が、初産で双子を出産している。

 だが、ブラジルの医療関係者らは、昨今の高齢出産ブームに懸念を示す。高齢での妊娠・出産は、母体への負担が大きく悪影響を及ぼす恐れがあるからだ。

 現在のところ、人工授精に年齢制限はないが、母親もしくは胎児に深刻なリスクが懸念される場合には、医師は人工授精を行わないことが暗黙の了解となっている。(c)AFP