【9月26日 AFP】都内で25日、原発が安全ならば東京に建設すべきだと主張する原発反対デモが行われ、「東京に原発を!」のスローガンを叫んで約50人が行進した。

 デモを主催したのは、都内でイタリア語を教えるアンジェロ・デ・ローザ(Angelo De Rosa)さん(45)。「原発の安全性について政府が嘘をついていないのならば、東京に原発を持ってくることだってできるでしょう?」と訴えた。「政府が原発の安全性について国民に正しい情報を提供していたか、ということも問いかけたい」

 デモの参加者らは、原発を推進してきた当局者や政治家、学者らの発言を記したプラカードを掲げ、「放射能の影響はニコニコ笑っている人には来ません」と語ったとされる福島県立医科大学の教授など、政治家や学者たちの発言を読み上げた。

 前週には、数万人規模の原発反対デモが都内で行われている。原子力技術への不信が国民の間に広がっていることを受け、野田佳彦(Yoshihiko Noda)首相は原子力エネルギーの依存度引き下げを約束した。(c)AFP