【9月19日 AFP】東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故を受けて都内で19日、原発に反対する集会が行われた。主催者によると約6万人が参加し、東日本大震災発生以降では最大規模のデモになった。

 強い日差しのなか明治公園(Meiji Park)に集まった参加者らはデモ行進に先立って、「脱原発」や二度と原発事故を起こさないよう訴えるスローガンを叫んだ。このデモは複数の反原発団体が組織したもので、参加者の中には福島第1原発周辺から避難してきた住民の姿も見られた。

 原発事故前の日本は、温室効果ガス排出削減とエネルギー面での独立性強化のため、2030年までに発電量の約50%を原発でまかなうことを目指していた。しかし、地震と津波が原発の冷却システムを損なったことを機に国民感情は変化した。

 原発に対する世論の反発がある中、震災発生時に定期点検のため停止していた原発で再稼働したものはなく、現在稼働中の日本の原発は54基中、わずか11基となっている。(c)AFP