【9月12日 AFP】英ベッドフォードシャー(Bedfordshire)州警察は11日、劣悪な環境下で強制労働をさせていたとして同州レイトンバザード(Leighton Buzzard)のオートキャンプ場を摘発し、男性24人を救出、男女5人を逮捕した。

 摘発は警官200人を動員して行われた。捜査当局によると、救出された人たちの多くは英国人で、東欧出身者も数人いた。全員がホームレスやアルコール中毒者などの生活弱者で、食事と部屋付きで日当80ポンド(約9800円)の仕事口があると勧誘されてキャンプ場に来たという。

 ところが、到着するや髪の毛を切られ、馬車や犬小屋、中古のトレーラーハウスでの生活と無償労働を強いられた。食事もごくわずかしか与えられなかったという。発見時、男性らは不潔な場所に押し込められるように暮らしており、汚物まみれの服を着ていた人もいるなど、健康状態は非常に悪かった。事実上、奴隷扱いされていたと言える状態で、短い人は数週間、最長では15年間も、こうした劣悪環境下で暮らしていたとみられる。

 ベッドフォードシャー警察では、意志に反して劣悪な状態に置かれ無報酬で労働に従事させられている人々がいるとの情報提供に基づき、以前から捜査を進めていた。救出された人々への事情聴取は、健康の回復を待って行うという。(c)AFP