【9月12日 AFP】テニス、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2011)は11日、米ニューヨーク市(New York City)のUSTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で女子シングルス決勝が行われ、大会第9シードのサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)が、大会第28シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を6-2、6-3で破り、4大大会(グランドスラム)シングルス初優勝を果たした。

 オーストラリア出身の女子選手によるグランドスラム制覇は、1980年にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を制したイボンヌ・グーラゴング・コーリー(Evonne Goolagong-Cawley)氏以来で、全米制覇は1973年のマーガレット・スミス・コート(Margaret Smith Court)氏以来となる。

 9.11の追悼記念日を優勝で飾ることに闘志を燃やしていたセレーナは、第2セット途中に発声が挑発的だと審判から警告を受けた。2009年の全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2009)準決勝で線審を罵倒して処分を受けているセレーナは、コートチェンジの際も審判を罵倒し続け、試合に影を落とした。

 ナディア・ペトロワ(Nadia Petrova、ロシア)と対戦した3回戦、マリア・キリレンコ(Maria Kirilenko、ロシア)と対戦した4回戦と激戦を勝ち上がってきたストーサーは、準優勝した全仏オープンテニス2010(French Open 2010)以来となる自身2度目のグランドスラム決勝で第1セットを6-2で先取すると、セレーナの抗議により緊張した雰囲気に包まれた第2セットでも冷静さを失わず6-3で制した。

 優勝までサポートしてくれた人たちに感謝の意を述べたストーサーは、セレーナの一連の騒動について、初めての経験で対処の仕方が分からなかったと話した。(c)AFP/Rebecca Bryan

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