【9月8日 AFP】香港(Hong Kong)の空港から6日夜に出発予定だったネパール航空(Nepal Airlines)のカトマンズ(Kathmandu)行き便で、コックピットにネズミが忍び込み、このために離陸が見送られる騒ぎがあった。

 離陸前のボーイング757型機の操縦席にネズミがいるのをパイロットたちが発見したという。このため同機は香港にとどまり、84人の乗客が足止めされた。ネズミは7日の午後現在も捕まらずに機内にいる。

 ネパール航空香港支店のシタ・グルン(Sita Gurung)支店長は、AFPの取材に「ええ、ネズミがいたんです。コックピットの中に。まだ捕まっていませんが、どうにかしようとしています」と答えた。機内にネズミ取りを複数仕掛けたという。 「ネズミ狩り」が続いている限り、同機は離陸できない。ネパール空港では、乗客全員に香港での宿泊ホテルを用意した。離陸準備が整わなければ、他の航空会社の振り替え便を用意するとしているが、支店長は期限は示さなかった。

 実はネパール航空のトラブルは今週2回目。5日に同じ便が、カトマンズのトリブバン国際空港(Tribhuvan International Airport)に11時間足止めされたが、その原因もネズミだった。

 現地紙によると、この時は飲料の箱からネズミが飛び出し、機内にいた乗客133人全員が退出させられたが、今回のお尋ね者とは別のネズミだ。何故ならば前回のネズミは「ネズミ取り用に仕掛けた糊にかかって死んでいたのを整備士たちが見つけ、写真を撮った」(同航空広報)からだという。(c)AFP