【9月2日 AFP】メキシコ北東部ヌエボレオン(Nuevo Leon)州モンテレイ(Monterrey)で8月25日、カジノが放火されて52人が死亡した事件で、連邦検察当局は1日夜、容疑者として警察官1人の身柄を拘束したことを明らかにした。

 カジノの監視カメラがとらえた液体入りの缶を持って数台の車で乗りつけた襲撃グループの映像のなかに、同州警察に所属するミゲル・アンヘル・バラザ・エスカミージャ(Miguel Angel Barraza Escamilla)容疑者が映っていたという。

 監視カメラ映像の分析で既に5人が逮捕されていた。カジノの経営者が「みかじめ料」の支払いを断ったことへの報復として、麻薬密輸組織「セタス(Zetas)」が放火したとみられている。

 当初53人と報じられた犠牲者数は52人に訂正されている。この中には妊婦1人を含む女性42人も含まれている。ここ5年ほどのメキシコの麻薬抗争をめぐる事件のなかでも、犠牲者が最も多い事件の1つになった。(c)AFP

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