【8月26日 AFP】リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の42年間にわたる支配の象徴だった、首都トリポリ(Tripoli)のバブ・アジジヤ(Bab al-Aziziyah)にある邸宅。激戦の末、内部に突入した反体制派の兵士らは24日、空に向けて銃を撃ち、記念撮影に興じた。

 カダフィ大佐の寝室で4冊の写真アルバムを発見した1人の兵士は、面白がりながらもぞっとしたような表情でアルバムを振りかざし、「カダフィはブタだ。ロバだ!」と叫んだ。どの写真にも、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)前米国務長官が写っていた。どうやら、カダフィ大佐はライス前長官が大のお気に入りだったようだ。

 他の兵士は、銃弾で穴だらけになり焼けただれた壁に貼られたカダフィ大佐のポスターに火を付けたり、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と声を張り上げたりしていた。邸宅の地下には、数多くのトンネルが掘られ、寝室や武器の隠し場所、コンピュータールームが備わった防空壕がいくつも作られていた。(c)AFP/Marc Bastian