【8月25日 AFP】カリブ海を北上中の今シーズン第1号のハリケーン「アイリーン(Irene)」は24日、勢力をカテゴリー3に強め、最大風速約54メートルでバハマ諸島を直撃した。

 アイリーンは大西洋の暖水によって勢いを増している。GMT24日午後9時(日本時間25日午前6時)の米国立ハリケーンセンター(National Hurricane CenterNHC)発表によると、ハリケーンの目はバハマ諸島のロング島(Long Island)東沖約45キロの地点に位置し、付近の住民らが避難を急いでいる。

 NHCではアイリーンの勢力について、今後さらに最大風速69メートルのカテゴリー4に強まり、週末には米東海岸に到達すると予想している。27日朝にはノースカロライナ(North Carolina)州ハタラス岬(Cape Hatteras)付近に上陸して北進を続け、28日にはニューヨーク州ロングアイランド(Long Island)東端に近づくとみられ、米気象当局は監視を強めている。

 夏のリゾート客でにぎわうノースカロライナ州のビーチ、アウターバンクス(Outer Banks)では24日朝から当局が観光客の避難を開始した他、ハタラス岬など数か所には避難命令が出された。米連邦緊急事態管理庁(FEMA)では、同州からニューイングランド(New England)州へかけての東海岸で出動準備を整えている。(c)AFP/Angelo Armbrister