【8月24日 AFP】米東部バージニア(Virginia)州を震源とするマグニチュード(M)5.8の地震が米東部時間23日午後1時51分(日本時間24日午前2時51分)ごろ発生し、首都ワシントンD.C.(Washington DC)中心部などが強い揺れに見舞われた。米東海岸を襲った地震としては、数十年で最大規模となった。

 震源の深さはわずか6キロで、揺れは20秒から30秒続いた。地震後、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂や国防総省、ニューヨーク(New York)の高層ビル群などからの避難が一斉に始まった。

 揺れは米中西部のインディアナ(Indiana)州やミシガン(Michigan)州のほか、北はカナダ・トロント(Toronto)、南は米ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)でも感じた。

 ワシントンD.C.の消防局によると、壁にひびが入った、煙突が倒れたなどの建物の損傷の報告がいくつか寄せられた。けが人の報告もあるが、重傷者はいないもようだという。

 また、この地震で震源地から13キロのところにあるバージニア州のノースアンナ(North Anna)原子力発電所が緊急停止した。

 なお、地震発生から1時間ほど携帯電話がつながらなかったことから、2001年の9.11同時多発テロ10周年を前に追悼行事の準備を進める同国に、一種の恐怖が蘇った。(c)AFP/Rob Lever