【8月23日 AFP】来日中のジョゼフ・バイデン(Joseph Biden)米副大統領が23日午後、東日本大震災で被災した宮城県を訪れた。

 震災で大きな被害を受け、米軍が復旧を支援した仙台空港に降り立ったバイデン副大統領は「この地を訪れる機会を持てたことを光栄に思うと同時に、これほどの破壊と悲劇を見て身が引き締まる思いだ」と語った。

 また日本の震災後の対応は「英雄的な行為と勇気、無私の献身を世界に示した」とたたえ、「今日ここへ来たのは『支援のためにできることは何でもしたい』と言うためだけではなく、大統領、私、そして米国民がいかにみなさんの人間性に敬意を抱いているかということをお伝えするためでもあります」と述べた。

 その後、被災した地域を実際に歩いて視察したバイデン副大統領は、倒れた松の木やがれきの中に柱だけが残った家屋の跡などを視察し、積み重なった石の上に献花して黙とうした。

 これに先立ち、同日午前中に都内の首相官邸で行われた会談で菅直人(Naoto Kan)首相が「(東日本)大震災以来、大変な支援をいただき日本国民の代表としてお礼を申し上げます」と述べると、バイデン副大統領は「(逆の立場ならば)日本もわが国にそうしてくださるでしょう。われわれが悔やんでいるのは、もっと多くの支援ができればよかったのに、ということだけです」と答えた。

 菅首相は来週退陣することが見込まれているため、バイデン副大統領との会談にもその影響が感じられたが、約1時間の会談を終えたバイデン副大統領は報道陣に「日本は復興し、震災の前よりもいっそう強くなるだろう」と述べた。

 バイデン副大統領はアジア歴訪中で、中国、モンゴルに続く最後の訪問国として22日夜に来日。副大統領として初めて訪問し、5日間滞在した中国では、米国債格下げの影響を和らげようと中国の要人に米国債の安全性を訴えた。

 バイデン副大統領は24日は東京の在日米軍横田基地を視察する。(c)AFP/Harumi Ozawa