【8月23日 AFP】前週中国を訪問した米国のジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領が北京(Beijing)で訪れた食堂「姚記炒肝店(Yaoji Chaogan)」が大人気となっている。22日の中国国営の環球時報(Global Times)が伝えた。

 バイデン副大統領は中国高官との会談の合間を縫ってこの小さな家族経営の食堂を訪れ、肉まん、ジャージャー麺、それにキュウリ料理などを注文した。ネットユーザーはこの行動に喝采を送り、中国の国営紙も「ヌードル外交」との見出しで称賛した。

 それ以来、この食堂には副大統領が食べた料理を食べたいと中国各地から人びとが押しかけ、店の外にはいつも長蛇の列ができている。

 約200キロ離れた山東(Shandong)省からやってきたある食事客は、「テレビのニュースを見て来ようと思った。米国の副大統領が来た食堂で食事をするなんてクールじゃないか」と語った。

 この店の看板料理は豚のレバーや肺、内臓などのもつ煮「炒肝(Chao Gan)」だが、客からは副大統領と同じ料理を食べたいとの要望が絶えない。中国の人気マイクロブログもこの話題でもちきりだが、この食堂は「副大統領の食事」セットを通常のメニューにするつもりはないという。(c)AFP