【8月20日 AFP】世界的な景気後退の懸念が市場に広がっているなか、19日の外国為替市場で米ドルは、ユーロに対して値を下げ、円に対しては歴史的な安値を付けた。

 ニューヨーク(New York)の外国為替市場ではGMT19日午後9時(日本時間20日午前6時)に1ユーロ=1.4398ドルを付けた。18日の同じ時間は1ユーロ=1.4337ドルだった。

 米大手銀ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)の通貨ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ(Vassili Serebriakov)氏は、「欧州の金融システムに現在かかっているストレスや、ギリシャ支援パッケージに新たな疑問が投げかけられていることを考えると、ユーロは驚くほどしっかりしている」と話した。

 米ドルは19日、日本円に対して一時、第2次大戦後最も安い水準の1ドル=75.95円を付けた後、午後には1ドル=76.50円に値を戻した。

 金融サービス会社BNYメロン(BNY Mellon)のサマルジット・シャンカル(Samarjit Shankar)氏は、リスクを避けようと、先行き不透明な時の安全な投資先とみなされている日本円への資金の流入が続いているのと同時に、今週前半に安全な投資先として米ドルを買っていた投資家が米ドルの売りに転じたと指摘し、投資家心理が急激に変化する状況が続いていると説明した。

 円と同様に安全な投資先とみなされているスイスフランも対米ドルで急速に強くなり、18日午後に1ドル=0.7936スイスフランだったものが、19日には1ドル=0.7849スイスフランになった。しかし英ポンドと米ドルでは、18日の1ポンド=1.6520ドルから、19日は1ポンド=1.6469ドルと英ポンドが安くなった。(c)AFP