【8月15日 AFP】ファッションブランド「ロシャス(Rochas)」創始者マルセル・ロシャス(Marcel Rochas)の妻で元社長のエレーヌ・ロシャス(Helene Rochas)が6日、フランスで死去した。親族が12日、発表した。葬儀は近親者のみで行われた。

 ロシャスの広報担当者は「彼女はフランスのエレガンスの象徴でした。その死は神話の終わりを意味します。彼女は偉大なクチュリエのミューズであり、時代を生きた最後の人物でした」とコメントした。

■夫の死をきっかけにビジネスの世界へ

 エレーヌは1927年生まれ。1944年に10代でマルセルと結婚した。その際マルセルからエレーヌへ“結婚記念”として贈られた香水「ファム (Femme)」は、後にブランドを代表するロングセラー商品となった。

 1955年には、マルセルの死去にともない28歳の若さで事業を引き継ぎ、フランスで最も若いビジネスリーダーになった。その後、「マダム・ロシャス(Madame Rochas)」などの人気香水を生み出し、ビジネス拡大に貢献。1971年にブランドを売却し一時会社を去ったが、1984年から1989年まで再び 「ロシャス」のコンサルタントとして活躍した。

■華やかな交友関係

 目映い笑顔と青い瞳が印象的だったエレーヌは、作家フランソワーズ・ サガン(Francoise Sagan)やデザイナーのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)といった著名人とも親交が深かった。

 70年代にはアーティストのアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)が彼女をモデルにした作品を発表するなど、社交界の華としても活躍していた。(c)AFP

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