【8月15日 AFP】中国・遼寧(Liaoning)省大連(Dalian)で14日、有害物質を扱う化学工場の移転を求める住民らの大規模な抗議デモがあり、当局は工場の即時閉鎖を命じた。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、問題の工場は福佳グループ(Fujia Group)傘下の化学工場で、ビニール製品の製造に用いる化学物質パラキシレンを生産している。しかし今月8日の台風で工場前の防波堤が決壊して有害物質流出の恐れが高まり、近隣の住民が一時避難を強いられた。防波堤は修復されたものの、住民らの間では工場の安全性に対する懸念が高まっていた。

 近隣住民らは14日朝、市庁舎前に集結。デモ参加者は当初の数千人程度から続々と増え、一部がペットボトルを道路を封鎖しようとする警官隊に投げつけるなどしてもみ合いになったが、けが人はなかったという。

 デモ隊が解散を拒否したため、市当局は工場の即時閉鎖を命じるとともに、工場の移転を約束したと新華社は伝えている。14日の当局への直接取材に回答は得られなかった。

 中国では近年、社会格差や環境破壊に対する市民の怒りがくすぶっており、他地域でも抗議行動が相次いでいる。(c)AFP/Marianne Barriaux