【8月12日 AFP】米国防総省の技術研究機関、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects AgencyDARPA)は11日、地球のあらゆる場所を爆撃できるよう設計された無人極超音速機「Falcon Hypersonic Technology VehicleHTV-2)」の2度目の試験飛行を行い、打ち上げには成功したものの、その後通信が途絶えたと発表した。

 HTV-2は同日、カリフォルニア(California)州から打ち上げられたが、大気圏の上層部でロケットから切り離されて「滑空」段階に入る際、通信が途絶えたという。

 HTV-2の速度はマッハ20(音速の20倍)、つまり1時間に2万1000キロを移動可能で、理論的にはニューヨーク・ロサンゼルス間を12分以内で飛ぶことができる。地球上のあらゆる場所で、標的を従来の兵器を使って数分以内に爆撃する能力を持ち、今回の試験飛行では太平洋に墜落させる計画だった。(c)AFP