【8月11日 AFP】メキシコ北部ヌエボレオン(Nuevo Leon)州で、獰猛な犬種のピットブルに襲われ、顔の下半分の大半を食いちぎられた7歳の少年に対する顔面再移植手術が行われた。メキシコ社会保障協会(Social Security Institute)が9日に明らかにしたところによると、手術は無事成功したという。同国で顔面再移植手術が成功したのは初という。

 ラウル・カリサレス(Raul Carrizales)くんが災難に遭ったのは、6月26日、同州モンテレイ(Monterrey)でのことだった。一部始終を見ていた近所の人が付近に落ちていた皮膚を拾い、プラスチック製の袋に入れて水と氷で満たした容器で保管していたことが幸いし、再移植手術が可能になった。

 手術には一般外科医と形成外科医各2人も参加し、約6時間を要した。ラウルくんには、顔面の感覚と動きを取り戻すためのリハビリが待っているという。(c)AFP