【8月9日 AFP】長い労働時間は、アルコール乱用と依存のリスクを最大で3倍以上も高めるとの研究結果が、英医学誌「アディクション(Addiction)」に掲載された。

 論文を発表したのはニュージーランドのオタゴ大学(University of Otago)の研究チーム。研究主任のシェリー・ギブ(Sheree Gibb)氏は、「週50時間以上働く人のアルコール関連の問題は、無職の人と比べて1.8~3.3倍高かった」と述べた。男女ともに同様の結果となったという。

 労働時間が長い人がアルコールを乱用する理由について、ギブ氏は仕事関連のストレスを発散させるためではないかと指摘。また、職場の同僚たちとのつきあいも、アルコール乱用につながりやすい可能性を挙げ、「労働時間の長い人は、おそらく同僚とのつきあいも多いだろう。それに、労働時間の長い職場は人づきあいの活発な雰囲気であるためにアルコールの使用が増えるのかもしれない」と分析した。(c)AFP