【8月5日 AFP】米ラスベガスで開催されたコンピューターセキュリティー会議「ブラックハットUSA 2011(Black Hat USA)」で、セキュリティー分野におけるパロディ的な賞「Pwnie賞」の受賞者が発表され、「最も壮大な失敗」部門にサイバー攻撃を受けてシステムの一時停止に追い込まれたソニー(Sony)が選ばれた。

 ソニーは4月、家庭用ゲーム機「プレイステーション(Playstation)」のネットワークサービス「プレイステーション・ネットワーク(PlayStation Network)」がハッカーの侵入を受け、ユーザー1億人分の個人情報が流出していたことが発覚。不正アクセス対策を強化したシステム再構築のため、サービスを2か月間停止する事態に陥った。サービスは7月に再開している。

 審査員は、「プレイステーション・ネットワークは、空気同様に穴だらけだった」と批評。「そうすることによって、ソニーは8歳の子どもから床屋にいたるまで、全ての人々にセキュリティーの大切さを知らしめた」「ユーザー万歳!ソニーの株主には残念だったが」などと、受賞理由を説明した。

 アナリストらは、今回のハッカー攻撃でソニーが被った損失は10億ドル(約790億円)に達すると見ているが、それよりもソニー・ブランドのイメージや、同社が築いたゲーム・映画・音楽配信ネットワークへのダメージの方が大きいと指摘している。

 一方、「プレイステーション3(PS3)」のネットワークに不正にアクセスしたとしてソニーに訴えられた天才ハッカー「ジオホット(GeoHot)」ことジョージ・ホッツ(George Hotz)氏も、ソニーを皮肉ったラップソングをユーチューブ(YouTube)に投稿し、「ベスト・ソング」部門でPwnie賞を受賞した。(c)AFP/Glenn Chapman