【7月18日 AFP】(記事更新、写真追加)女子サッカーW杯ドイツ大会(FIFA Women's World Cup 2011)は17日、フランクフルト(Frankfurt)で決勝が行われ、日本は2度の劣勢を跳ね返し、2-2の末に迎えたPK戦で米国を3-1で下して初優勝を飾った。

 立ち上がりの20分間は米国が優位に試合を進め、左サイドのミーガン・ラピノー(Megan Rapinhoe)のクロスからローレン・チェイニー(Lauren Cheney)がシュートを放つと、前半28分にはアビー・ワンバック(Abby Wambach)のシュートがクロスバーを叩いた。一方の日本は同30分にこの試合初めてのチャンスを手にしたものの、安藤梢(Kozue Ando)の放ったシュートは米国のGKホープ・ソロ(Hope Solo)の正面だった。

 スコアレスで迎えた後半24分、米国は途中出場したアレックス・モーガン(Alex Morgan)がラピノーからのロングパスを受け先制点を奪ったが、同36分、日本はゴール前で米国の守備陣がもたつく中、宮間あや(Aya Miyama)が素早く反応して押し込み、思わぬ形で同点ゴールを得た。

 1-1で90分間を終え迎えた延長前半14分、米国はワンバックが勝ち越しゴールを挙げたものの、同後半12分に澤穂希(Homare Sawa)がコーナーキック(CK)からのボールを流し込んで今大会5得点目となるゴールを挙げ、チームをPK戦に導くと共に、自身も大会得点王を獲得した。

 迎えたPK戦で日本はGKの海堀あゆみ(Ayumi Kaihori)が2本のシュートをセーブすると、4人目の熊谷紗希(Saki Kumagai)がシュートを決め、初の栄冠を手にした。

 大会最優秀選手(MVP)を獲得した澤は試合後、「信じられないです。最後まで諦めずに戦った結果だと思います。自分も最後まで走り続けて、全力を出し切りました。ずっと世界一を目指して戦ってきて、まだこの現実がまだ受け止められないけれど、本当に嬉しいです。5回目(のW杯)にしてしっかりとした結果を残せました。金メダルを持って帰ります」と語った。(c)AFP/Ryland James

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