【7月17日 AFP】東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所事故から4か月が経過した日本で、放射性物質で汚染された稲わらが与えられた牛の肉が、全国36の都道府県に流通していたことが明らかになり、不安が広がっている。

 NHKや朝日新聞(Asahi Shimbun)によると、これまでに、高濃度の放射性セシウムで汚染された稲わらを食べた牛132頭の肉が全国に出荷されたことが判明している。NHKによると全国36の都道府県に出荷されており、うち31の都道府県で消費されたとみられている。政府は19日にも、福島県全域の肉用牛の出荷停止を指示する見通し。

 原発事故から4か月経った現在でも、日本政府は食品の放射性物質を検査する一元体制をとっておらず、地元当局の検査に依存している。大塚耕平(Kohei Otsuka)厚生労働副大臣は、福島県外にも肉用牛の出荷停止が拡大される可能性もあると述べ、汚染わらの分布状況を調べた上で対応を検討すると語った。

 政府は、これら汚染された牛肉を通常どおり食べる分には、健康面にただちに影響はないと国民に呼びかけている。(c)AFP