【7月15日 AFP】ドーピング検査を心配せず美食めぐりを楽しみたいなら、リスト掲載の店へどうぞ――。16日から第14回世界水泳選手権が開催される上海(Shanghai)市当局が、選手たちが安心して食事ができるレストランやホテルのリストを作成した。

 上海日報(Shanghai Daily)の14日の報道によると、リストに掲載されているのはいずれも市当局の厳格な検査に合格したレストランやホテル。最近の調査で、中国を旅行した28人中22人からスポーツ競技会での使用が禁止されている薬剤クレンブテロールが低レベル検出されたことから、各国水泳代表チームから懸念の声が上がっていたという。

 上海食品薬品監督管理局の謝敏強(Xie Minqiang)副局長は、「指定レストランやホテルでは、使用する食材や調理方法の全てにおいて厳格な監視体制を敷いており、食事を通じて誤って禁止薬剤を摂取する不安はなくなった」と胸を張って保証した。食材の納入業者も監視対象になっているという。

 中国の農家では、脂肪が少なく赤身の多い肉を得るため、ブタやウシなどの家畜にクレンブテロールを与えることが少なくない。だが、クレンブテロールには運動能力を高める効果があるため、スポーツ競技会では禁止薬物とされ、陽性反応が出た選手は長期にわたって各大会への参加資格が剥奪されてしまう。
 
 自転車競技のツール・ド・フランス(Tour de France)の優勝経験があるスペインのアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)選手は薬物検査で陽性となったが、クレンブテロールを含んだ肉を食べたせいだとドーピング疑惑を否定し、出場停止処分をめぐってスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を待っている状況だ。

 世界水泳選手権の開催期間は16日から31日まで。(c)AFP