【7月14日 AFP】女性の性感染症のひとつ、膣トリコモナス症の感染率が、従来考えられていた感染率の2倍だったとする報告が12日、米ジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University)の医師らによって発表された。

 新たに開発された遺伝学的解析技術を使って調べた結果、これまでの検査では4%程度とされていた女性全体に対する膣トリコモナス症の感染率が8.7%だった。

 検査対象とされたのは米国28州の18~89歳の女性7593人。米国で行われた膣トリコモナス症に関する検査では最も規模が大きく、詳細なものとされる。

 年齢別では50歳以上の女性の感染率が13%と最も高く、次いで40歳代が11%だった。人種別では白人女性の5.7%に比べ、アフリカ系女性では20%と高かった。

 膣トリコモナス症は感染しても多くの場合、無症状だが、骨盤感染症や妊娠・出産時の合併症、排尿時の痛みや陰部のかゆみなど健康に深刻な害をもたらす可能性があり、40歳以上の女性は全員、検査を受けるべきだと研究チームの医師は警告している。またこの感染症にかかっているとHIVにも感染しやすくなるという。

 特に今回、年配の女性に感染が多かったのは「気にとめたこともなく、検査も診察も受けたことがないため治療も受ける機会がなく、長年にわたって感染した状態のままだった結果」だと指摘している。

 報告はカナダのケベック(Quebec)市で行われた国際感染症研究会議(International Society for STD Research)で発表された。(c)AFP