【7月4日 AFP】エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)は3日、エジプトとフランスの共同チームが、南部ルクソール(Luxor)で2700年前の古代エジプト王朝時代の宝物殿の門を発掘したと発表した。

 カルナック神殿(Karnak Temple)近くで見つかった石製の門は、第25王朝時代(紀元前747~同656年)のファラオ(王)、シャバカ(Shabaka)の時代のものとみられ、シャバカ王やエジプトの神々の色鮮やかな浮き彫りが施されている。

 第25王朝時代の遺物が、次の王朝に破壊されずに、これほど良い状態で残っているのは珍しいという。シャバカ王は、テーベ(Thebes)に都を置き、宗教美術品の復元に情熱を注いだと言われている。

 このほかにも、考古学チームはプタハ(Ptah)信仰の聖地メンフィス(Memphis)の神殿を囲む外壁も発掘しており、冬の一般公開に向けて準備を進めている。今回、見つかった門も同時に展示する予定だ。(c)AFP