泥んこサッカーも「W杯」やってます、50チームがスコットランドで熱戦
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【6月27日 AFP】ぬかるみの中で戦う「スワンプ・サッカー(Swamp Soccer)」の世界大会、「スワンプ・サッカーW杯」が25、26日の両日、英北部スコットランドのエディンバラ(Edinburgh)で開催され、内外から集まった約500人の選手たちが泥まみれになってボールを追いかけた。
スワンプ・サッカーのルールは一般的なサッカーとほぼ同じ。ただし、ピッチは美しい緑の芝ではなく、水を含んでぐちょぐちょになった泥の上だ。選手の交代枠はなく、好きなときに何度でも交代できる。なぜなら、非常にエネルギーを消耗する競技だからだ。試合時間も短く、わずか24分と決められている。
腰まで泥だらけになるため普通のサッカー・ユニフォームでは動きにくく、多くの選手たちは思い思いの服装で参加する。長靴は、泥に埋まっても脱げないよう内側からテープで足に固定しなければならない。
したがってスワンプ・サッカーでは、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)級の名選手と言えども、華麗なプレーで観客を魅了することは不可能だ。だが、ボールがはねたり、選手たちがピッチに倒れ込むたびに飛び散る泥を観客たちも浴びて、一緒に競技を体感できる。
「もう、へとへとよ。普通のサッカーの10倍も大変」と、今回初めてフランスから参加した3児の母ミリアムさんは初試合後に感想をもらした。「でも、とても楽しいし、すごく面白いわ。取っ組み合いになって、やり返したり、大笑いしたり、もう最高!」
スワンプ・サッカーは1997年にフィンランドで生まれた。今では毎年、欧州北部で「W杯」を開催している。今回参加したのは50チームで、うち20チームが初参加。大半が英国内や北欧諸国からの参加だが、ポーランドやロシアのチームもいる。
だが、ゴールを挙げることよりも、泥まみれになって転げまわる口実が欲しくて参加する選手も少なくないようだ。「こんなの、サッカーじゃないわ!」と、英中部リーズ(Leeds)から参加したタクシー運転手のタラさんは叫んだ。「ドロドロになって楽しまなきゃならないなんて。だけど、人生でこんなに愉快なことも他にないわね!」
すると、頭からつま先まで全身泥だらけになったイングランド出身のアリーさんは、スコットランドの泥の質を褒め称えてみせた。「ここの泥は温かいし、肌にもいいんだよ」 (c)AFP