【6月22日 AFP】南アフリカを訪問中のミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人と2人の娘たちが21日、反アパルトヘイト運動の象徴でノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)の受賞者、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)南ア元大統領(92)の自宅を訪れた。

 この日3人はまず、マンデラ氏の夫人グラサ・マシェル(Graca Machel)さんの案内で、同氏が政治犯として獄中生活を過ごした27年間の記録が保管されている、ヨハネルブルク(Johannesburg)のネルソン・マンデラ財団(Nelson Mandela Foundation)資料室を訪問。その後、郊外のホートン(Houghton)にあるマンデラ氏宅を訪問した。マンデラ氏は7月で93歳になるが、1月に肺炎で入院して以来ほとんど訪問者を招いておらず、面会は慎重に調整された。

 マンデラ氏宅を後にしたミシェルさん一行は、約200冊の本を携えてヨハネスブルク市内の託児所を訪れ、25人の子どもたちに本を読み聞かせるなどして、子供たちと交流した。

 米大統領夫人として2010年にハイチとメキシコを3日間でまわり、オバマ大統領と一緒ではない外国訪問を経験していたミシェルさんだが、今回は夫がいない初の本格的な公式外国訪問となった。サハラ砂漠より南への公式訪問としては、オバマ大統領とともにガーナを訪れた2009年以来となった。

 今回は南ア国内で1976年のソウェト蜂起(Soweto Uprising)で殺害された12歳の少年を追悼したヘクター・ピーターソン・ミュージアム(Hector Pieterson Museum)訪問や、反アパルトヘイト運動の功績によるもう1人のノーベル平和賞受賞者、デズモンド・ツツ(Desmond Tutu)氏との会見を予定しており、25日には隣国ボツワナへ向かう。(c)AFP/Joshua Howat Berger