【6月21日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2011)が20日、英ロンドン(London)で開幕し、女子シングルス1回戦に出場した40歳のクルム伊達公子(Kimiko Date-Krumm)が、シングルスでは大会史上2番目となる年長勝利記録を樹立し、2回戦進出を決めた。

 クルム伊達は、ケイティー・オブライエン(Katie O'Brien、英国)を6-0、7-5のストレートで下した。

 1989年にウィンブルドン初出場、96年大会では準決勝進出を飾ったクルム伊達は、「王者の墓」の異名をとった旧2番コートを刷新して出来上がった3番コートのこけら落としの試合を戦った。

 96年大会のセンターコートでの準決勝、シュテフィ・グラフ(Steffi Graf)との対戦を思い出したというクルム伊達。2日間にわたった戦いは大きな思い出となったという。そして、15年ぶりとなったウィンブルドンでの勝利を「すでに奇跡」と自ら語った。

 クルム伊達は2回戦で、5度の大会制覇の経験を持つ第23シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)と対戦する。

 そのヴィーナスは、前週のウィンブルドン前哨戦、エイゴン国際(AEGON International 2011)で復帰するまで5ヶ月間、ツアー出場を妨げていたでん部の負傷を感じさせることなく、アクガル・アマヌムラドーワ(Akgul Amanmuradova、ウズベキスタン)を6-3、6-1で退けた。

 2010年大会準優勝、第2シードのベラ・ズボナレワ(Vera Zvonareva、ロシア)はアリソン・リスケ(Alison Riske、米国)を6-0、3-6、6-3で下した。世界ランク118位のリスケに苦しみながらも勝利したズボナレワは、2回戦で同じロシア出身のエレナ・ ベスニナ(Elena Vesnina)と対戦する。

 また、第12シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)は張帥(Shuai Zhang、チャン・シュアイ、中国)を3-6、6-3、6-4で、第6シードのフランチェスカ・スキアボーネ(Francesca Schiavone、イタリア)はエレナ・ドキッチ(Jelena Dokic、オーストラリア)を6-4、1-6、6-3で、それぞれ下している。

 同日午後に行われる予定だった女子の試合の半数以上は、雨のため順延された。(c)AFP/Dave James