【6月21日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで銀メダルを獲得した中国のホウ清(Qing Pang、クィン・パン)とトウ健(Jian Tong、ジャン・トン)が19日、氷上で公式プロポーズを行った。

 バンクーバー五輪後、恋人関係を公言していたホウ清とトウ健は、19日に上海(Shanghai)で行われたエキシビジョンの大会に出場。エキシビジョン終了後、トウ健は数千人のファンの前で片膝をつき、赤い薔薇の花束と、雪片がデザインされた指輪をささげ、ホウ清にプロポーズをした。

 トウ健は「バンクーバー大会の前は、五輪でメダルを獲得することが僕の夢だった。だが、今は、永遠に君といることが僕の夢だ」とプロポーズの言葉を口にすると、これまで18年間ペアを組んできたホウ清は、涙を流した。

 中国国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は「薔薇の花を見るまでこんなことは思いもしなかった。一瞬、頭の中が真っ白になって、その後この上ない幸せを感じた。ありがとう、あなたはなんて素敵なプロポーズをしてくれたの」とホウ清の言葉を伝えている。

 バンクーバー五輪では夫婦である中国の申雪(Shen Xue、シュー・シェン)/趙宏博(Zhao Hongbo、ツァオ・ホンボー)組が、同国史上初となるフィギュアスケートでの金メダルを獲得し、同種目で50年間金メダルを独占していたロシアの牙城を崩した。ともに31歳を迎えたホウ清とトウ健は、同五輪のフリースケートで世界記録を更新して順位を上げると、中国をワンツーフィニッシュに導いた。

 1993年に初めてペアでスケートしたホウ清とトウ健は、2000年に世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)に初出場を果たすと着実に進歩を遂げ、2004年の同選手権では銅メダルを獲得、2006年のトリノ五輪では4位で惜しくもメダルを逃した。

 トウ健は当初、2月に行われた2011フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2011)でのプロポーズを考えていた。ペアは金メダルを獲得したものの、フリースケートでのミスが、トウ健の気持ちを削いだ。4月にモスクワ(Moscow)で行われた世界選手権では、ペアが3位に終わったことで、トウ健の決意は再びくじかれた。そして上海で開催された「Art on Ice」で、トウ健は、ついに状況が完璧だと感じた。

「このショーはロマンティックなプロポーズにうってつけのチャンスだと思った。彼女をこの上なく幸せにしたいと思っていた。今日はそれができたと思う」

 しかしながら、彼らが結婚式を早急に行う予定はない。ペアは、来季のルーティンに取り組むため、慌ただしく米国に向かう予定となっている。

 トウ健は「結婚式については、僕らに時間をください。僕らはまだまだ氷上での練習や演技に集中したいんです」と語っている。(c)AFP