【6月18日 AFP】東京電力(TEPCO)は18日、福島第1原子力発電所の高濃度汚染水を処理する作業で、セシウム吸着装置の放射線量が予想よりも早く交換基準に達したために、作業を一時中止したと発表した。

 東電幹部によると、放射性汚染水の処理は17日午後8時に開始されたが、5時間後に中断された。放射性セシウムを吸着する部品が容量の限界に達したため、部品を交換しなければならないという。当初は、部品が限界に達するまで1か月ほどかかると見ていた。汚染水処理再開のめどは立っていないという。

 東電幹部は、これほど早くに交換が必要になった原因について、放射性物質を含む汚泥が処理システムの中に入り込んだか、または、汚染水の放射性濃度がこれまでの測定よりも高かった可能性があると述べている。(c)AFP/Hiroshi Hiyama