【6月17日 AFP】相次ぐ地震の影響で、ニュージーランド南島クライストチャーチ(Christchurch)市のクライストチャーチ大聖堂(Christchurch Cathedral)とブレストサクラメント大聖堂(Cathedral of the Blessed Sacrament)が解体を余儀なくされる可能性がある。教会関係者らが16日明らかにした。

 同市では今年2月にマグニチュード(M)6.3の大地震が発生。今月13日にもM6.0の強い揺れが観測された。

 クライストチャーチ大聖堂は130年の歴史を持つ英国教会の大聖堂で、同市のシンボルとなっている。181人の死者を出した2月の地震で、大聖堂の尖塔が倒壊。13日の地震では、礼拝堂にあるステンドグラスで作られた円形の窓が破砕した。

 ビクトリア・ウィリアムズ(Victoria Williams)主教は、13日に西側の壁が倒壊したことで建物がダメージを受けており、全体を取り壊す必要があるかもしれないと話した。

 また、カトリックの教会であるブレストサクラメント大聖堂も13日の地震で、ドーム(丸天井)を支えるアーチが損傷を受けた。1905年に建造されたこの大聖堂にはもともと2つのドームがあったが、2月の地震で片方が崩壊した。現在、専門家が建物の状態を調査しており、解体するかどうかが決定するまで1か月かかる見通しだという。(c)AFP